銀色夏生「好きなままでながく」

彼はカッコいいことが好きだった
私もカッコいいことが好きだった
私たちはカッコよさの定義が似ていた
お互いにすごく気が合って　楽しかった

　
なぜ
別れはカッコ悪いのだろう
どんな別れも

たぶんそれは二人の心が傷つくから
人の心が傷つく時に
カッコよさなんてない

あるのはただ
べつべつの涙