*これもすべて同じ一日*

毎日の備忘録。最近は作ったもの=食べたもののことばかり。

エビータ

ちゃんと感想をまとめていなかったので、暇もあるのでまとめておきます。

新名古屋ミュージカル劇場。私は1階A席上手。舞台は結構近かったです。オペラグラスはあればいい、くらい…

男を踏み台にしながら、アルゼンチン大統領夫人にまでのぼりつめたエヴァ・ペロンの一代記。そして、進行役・オブザーバーとして登場するチェ(・ゲバラ)。台詞は全部歌、レミゼとかそういうオペレッタっぽいかんじ。CATSと同じ作曲家・ロイド・ウェバーの作品。

一代記って、どうしても散漫というか、舞台だけで「大満足」とはいかない、と思った。やや駆け足というか…
しかし、ナンバーはどれもすばらしい!ここで聴けます。「ブエノスアイレス」「こいつはサーカス」「チャリティ・コンサート」が好きです。全体的に、曲調が民族風じゃないのが、エビータとうヨーロッパ世界においては異国的存在であるのに対照的。CATSの時も思いましたが、ロイド・ウェバーは、それぞれ「こういうスタイルの曲」と作りわけができる作曲家さんだなー。

タイトルロールの井上智恵さん。初登場時の15歳はきつい!でも女優になったあたりからはぴったり。すこしドスをきかすとキンキンするけど、低音もきれいで伸びやか、シルクのような歌声。気が強そう、でも性格は悪そうには見えなくて、チェ・貴族たちに非難される主人公としては、そうあってよかったんだと思う。ちょっと神経質そうなとこも。
チェの芝清道さん。セクシーなタガーをやっていたのは知っていましたが、ヒゲですが…もうすっごいパワフル!マイクいらないんじゃ?でも重くない、バリトン?でもすっごい高音も出していてびっくり。芝さんのナンバーのあとはひときわ拍手を大きくしてしまった。目がひきつけられる。こういう役者さんが見られて良かった。
ペロンの下村さん。ペロンも宝塚で言うところのトップの役というか、しどころのない白い役…しかし、出番の割りに、エヴァのことが好きっていう、やさしさが伝わってくる人でした。見た目がジュリーにそっくりだなあなんて思っていた。
ミストレス*1の西田さん。ううん…声はきれいだし容姿もいいのに(背中きれい)…お、音痴…ひやっとする。最後の退場シーンも、上手かったら拍手が起きる、ショーストップするところだと思ったのだけど。

ダンスシーンも揃っていて、きびきびしていてよかった。
まあ全体的に眠かった…頭痛かったのもあり。時間がたった今になると、もう一回見たいなあと思った作品でした。

*1:ペロンの幼い愛人。エヴァに追い出される。ナンバーがひとつある