*これもすべて同じ一日*

毎日の備忘録。最近は作ったもの=食べたもののことばかり。

出産したときのはなし

そういえば出産前後の日記が滞っていたので、記憶があるうちに、その日のだいたいのあらましを書き残しておこうと思う。

 

予定日前に産まれず、計画分娩の病院ではなかったので、予定日超過した時点で暫定の入院日が決まった(もちろん産気づいたらその日に入院になる)。ジリジリしながら散歩したり家事に励むも努力むなしく、入院日を迎えることとなったのだった。

入院自体初めてだったので、個室病室に興奮(子供か!)。血圧は普通。モニターもつけてもらったが、まだ大きな陣痛の波はないとのこと。入院日の予定はあとは医師の診察だけだったので、早速テレビカードを買って転がる。

しかし、16時くらいから謎の痛みが(;´Д`)これはもしや…陣痛?そのあとの医師の診察でも陣痛みたいですね、今日ってことはないけど明日には産まれますよ、メトロはもう使えないし、促進剤は打たなくていいねと言われて安心する(初産の人は平均13時間くらいで産まれるからそう言ったんだろうなあ)。嬉々として病院食を食べる。予想していたより美味しい。付き添いで来ていた墓穴の人も、明日の朝にもう一度来るってことで帰宅。

 

明け方くらいに分娩室にいくのかしらーと思いつつ、ひとり病室でゴロゴロしながら襲ってくる痛みの感覚をアプリで記録…するが、途中から痛すぎて記録出来なくなる。しかし痛いっていうのに7分間隔ぐらいで停滞!しんどい。しんどすぎてこれって正常なのかわからずナースコール。まだ全然ですね、と言われて絶望する。これ、いつまで続くの…(涙)。助産師さんから、ご主人呼んでもいいですよ、と言われて深夜2時に電話して来てもらう。そして私の担当の助産師学生さん・先生もこの深夜だというのに来てくれる。アロマオイルをひたしたタオルを差し入れてくれたので、だいぶ気分が楽になる。

 

そして朝。相変わらず痛いまんまでふらふら(痛みで寝られなかったので)。朝ごはん、当然食べられない*1。点滴を打ったけど、依然として間隔は縮まらず。足湯やバランス椅子も導入するけど、いっこうによくならず。しんどい。そのまま昼も食べずのたうち回る。付き添う助産師学生さんも墓穴の人も大変である…そもそも、その日は出産ラッシュで、午前中は分娩台が空いていなかったらしい。ということは当然陣痛室も空いてなかったので、結局最後まで個室で待機だった。となりは普通の病室だったけど、私の叫び声とかどれだけ聞こえてたんだろう…ほんと陣痛が辛かった。江戸時代の拷問される農民、というのをふっと思い出した。拷問ってきっとこんな感じだ…絶え間なく、終わりがないつらさ。途中、もう嫌になってきて「いつまで続くんですか、帝王切開とか出来ないんですか」、と言ったけど、ここまで進んでたら自然分娩ですよ、と言われて絶望する。

 

しかし、なんとか間隔も縮まってきて、ようやく夕方になって分娩台に移動ということになる。もうふらふらです…なんせ何も食べてないし…寝てないし…でも分娩台にいったら1時間くらいで産まれると聞いたので終わりが見えたのでホッとする。

 

が、結局1時間経っても破水もせず(;´Д`)。ただ、モニターによると子供はピンピンしているらしい*2。ひたすらいきみ続けて4時間経過、ここから帝王切開とかないよね…と思っていると、急に「見ます?」と言われ、なんのことやら?って顔をすると「もう出てきますよー」…えーって思っている間ににゅるりと子供が産まれたのだった。予想通り、女のコでした。

 

しばらくしたら声もあげていたので、あ、これ時代劇とか歴史漫画にあるやつとおんなじだわ…と思った。嬉しいとか涙とかそういうのではなく、呆然というか、あー終わった…よかったーという感じだった。赤子の顔を見たら目がはれぼったく、思わず「二重じゃない」と言ってしまう*3

 

最初にだっこするのは墓穴の人にお願いしていたので、墓穴の人はそのまま受け取って、助産師さんたちと外へ。そして私の処置が終わった後、赤子と一緒に帰ってきてカンガルーケアしつつそのまま2時間休む。じんわりとあったかくて、小さくて、この人ちょっと前まで中にいたんだよなあ、不思議だなーと思う。

 

母子同室だけど、その日は疲れたのでナースセンターに預けて病室に戻った。もう夕食は片付けられていた…ので、その日ほとんど食べ物を口にできなかったことに(;´Д`)おなかすいたよー。売店も閉まっている…ので残ったウィダーinゼリーをすする…早く朝がこないかな…と思いながらプチプチ携帯をいじりつつ眠りについたのだった…疲れているはずなのに興奮しているのか目が冴えていたのだけれど。

 

結局のべ28時間かかったということらしい。やーしんどかった。長いよね!当初は立ち会いしなくてイイヨーといっていたけど、結果としては、立ち会いにしてよかったし、助産師学生さんに受け持ってもらってよかったと思う。一人で戦わずにすんだので心細くなかった*4

 

しんどかったからもういいや、とは全然思わないんだけど、次回は12時間以内がいいなあ。

*1:フルーツだかヨーグルトだけは食べた

*2:いきむ瞬間に子供が元気がなくなることが多いらしいのだけど、私の場合は元気いっぱいだったらしい

*3:翌日目を開いた時は、ぱっちり二重になっていた。しかし2ヶ月近くたったいま、もう奥二重って感じです

*4:同じ日に出産した産婦さんと話したら、出産がたてこんでたから助産師さんが出払っていてたまにしか来てくれなかった、分娩台でも一人だったときもあったとか…それが普通なのかもだけど、ひぇーである