*これもすべて同じ一日*

毎日の備忘録。最近は作ったもの=食べたもののことばかり。

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バイト先の舞台好きの方と見に行ってきました、コンタクト。初めての秋劇場(というより、浜松町の四季劇場は初めて)。来週のライオンキングの券もばっちり購入しました(どれだけ金をかけてんだって話ですよね)。
2階7列12番。センターです!微妙な観劇歴ではありますが、初センター!それだけでもう感動。なんて見やすいんだろう!近くには中学生の団体。はしゃいでいてかわいいもんです。

「これがミュージカル?」ってCMで見ましたが、確かにこれはミュージカル?っていうよりも「ダンスプレイ」ですね。
◆1幕 Swinging
フラゴナールの「ぶらんこ」の絵が舞台中央にある。開演して明かりが消え、幕があがるとそこにはブランコに乗るピンク色のドレスの貴族の女、ぶらんこを押す召使い、貴族の女と戯れる貴族の男。

1767年、フランスあたりの森の中。
一組の貴族のカップルがピクニックを楽しんでいます。
ピンクの優雅なドレスを着た若い貴婦人は、召使いが揺らすブランコに乗り、男性の方は、まるでフラゴナールの絵画から抜け出たようなその光景を、傍らで眺めて楽しんでいる様子。
そのうち、飲んでいたワインのボトルをわざと空にすると、女性は貴族の男性に、新しいボトルを取ってきてくれるよう頼みます。
彼が走り去った後、一時のゲームを楽しむように、大胆にも貴婦人と一緒にブランコに乗って漕ぎ始めたのは、なんと……。

この1幕がヤバいというのは聞いていたのですが…官能的なんて言葉で片付けちゃいかんですよ!直接的すぎてほんっとうに見ていて恥ずかしかった(マスクしていてよかったー)。この演目を芸術鑑賞会に選んだ先生はかわいそうだなあ。休憩中に男子中学生達は「キャー」とまねをしていました。付き合い始めの男女、親子では気まずいことこの上ないでしょう。

クリスティン・ゼンダーさんはベルギーの方なのですね。まードレスがよく似合っていたけれど、いやらしさがあがるというか…コケティッシュをやや通り越していた気がします。
貴族が召使で、召使が貴族だった!ってのはびっくり。そういうことか!
◆2幕 Did you move?

1954年、ニューヨーク。
クイーンズ区のイタリアン・レストランに、マフィアのボスらしき横柄な男が、内気な妻を連れてやってきました。
日頃から紳士的とはとても言えない夫に服従させられている妻は、この日もなんとか夫と会話しようと試みますが、黙ってじっとしていろと命令されてしまいます。夫がビュッフェ式の食事を取りに席を立った束の間、妻は白昼夢にふけります。
夢の中で彼女は、密かに心惹かれていたその店のウェイター長と、自由に、うっとりして踊りだしたのです。

団さんは先月のCATSのランペルティーザ役で見た!ショートでかわいい。夫が渋ちんなのに対照的で、若い奥さん。ウェイター長は松島勇気さんで、これまたCATSのミスト役で見ました。オダギリジョーのようなかっこいい方で、バレエ団にいただけあって、しなやかで力強いダンス。まあ、妻が妄想しちゃうのもわかる、みたいな。白昼夢のシーンになるとそれあで緑色だったライトが赤くなって、見ていてわかりやすかった。
このPARTIIが一番面白かったです。でてくるご飯、ほんとに食べたし飲んでましたよ。これはもう一回みたいなあ…回りの小芝居をもっとチェックしたい。
◆3幕 CONTACT

1999年、ニューヨーク。
地位も名誉も手に入れて成功したと傍目には思われている広告代理店の若い重役。
仕事は充実していて多くの人にも囲まれているけれど、上辺だけのつき合いで、実生活では誰ともコンタクトが取れずに孤独に陥ってしまい、とうとうその絶望の中、自殺を図ろうとします。
混乱の中で幻を見た彼は、一度バーで見かけたものの、声さえもかけられなかった魅力的な黄色のドレスの女性に、再び出会います。
次々と相手を替えて踊る彼女を、彼は何とかダンスに誘いたいのですが・・・・・・。

結局、クラブに行く辺りから全部妄想(夢)だったんですよね?違うのかな?
最初の踊りだすまでがそれはもう眠くて…あの開口法(母音をはっきりだす四季の発声法)はずーっと聞いてると疲れてしまう。
四季きってのダンサー・加藤さんが踊れない役をやるというのが(まあ最後にガンガン踊るのだけれど)、もー歯がゆい!もっと踊って欲しかったなあ。精神的においつめられてるのがリアルな演技だなあ。
そしてワイリーさん、最後の場面の「踊ってください!」てそりゃ相手は断るだろ!初対面同然なんだからさ、
坂田イエローは無表情でクール、ミステリアス。どこか少女のようでもあり…もうちょっとオーラがあると説得力があるのですが…いや、他の人よりはあったのだけれど。


団体さんたちは退屈だったらしく、おかげで静かに観劇できました(笑)。うんまあ眠いよね。
昔はバレエを見ても歌がないので耐えられなかったのだけれど、今回はダンスだけ見ても十分面白い、いや歌はむしろいらない。10数人で踊るだけで、舞台が狭く感じられるほどで、もうそのスケールに感動!
エビータより個人的には気に入りました。また行きたいけどなあ…月末までなので悩ましいです。むむむ…

あと、四季の会に入りました!これでCATSの先行予約に参加できる!わーい。
ブランコに乗る女 クリスティン・ゼンダー
貴族 菊池 正
召し使い 満 寧
妻 団 こと葉
夫/バーテン 明戸信吾
ウェイター長 松島勇気
マイケル・ワイリー 加藤敬二
黄色いドレスの女 坂田加奈子